結婚のお祝いで、素敵な本、紅茶、お手紙をプレゼントしてもらいました。
贈り物のセンスが抜群に素敵で、びっくりしましたw
自分も素敵なプレゼントを送れる人になりたい。
今回は、いただいた本、
「じつは、わたくしこういうものです byクラフト・エヴィング商会」が良かったので、
感想をまとめていきます。
クラフト・エヴィング商會とは
吉田篤弘(1962年5月4日 - )と吉田浩美(1964年3月15日 - )の二人からなるユニット名です。
グラフィック・デザイナー、著作家。
「架空の書物や雑貨などを創作して、その写真に短い物語風の文章を添える」
という形式の書物をいくつか出版しているほか、
ブックデザイナーとして文芸書など多くの書籍のデザインを手がけています。
「じつは、わたくしこういうものです」について
世間には知られていない、一風変わったふしぎな職業についた人々に光を当て、その仕事の詳細を聞いた「架空」のインタビュー集。ひょっとしたら世界のどこかにあるかもしれない…、知られざる「わたくし」たちの物語。クラフト・エヴィング商會と、写真家・坂本真典氏が紡ぎだす「ひと」と「仕事」にまつわる19人の肖像。
「架空のインタビュー」って聞くと、
架空のインタビューなんかを読んで、なんの意味があるんだろう。
って思ったりもするんですが、w
想像を裏切る有意義さがそこにありました!
「じつは、わたくしこういうものです」を読むことで得られること
お金に換算できない豊かさと向き合える
日々の何気ない瞬間に、豊かさって溢れているけど、
現代社会で忙しく過ごしていると、お金に換算できない豊かさって、見過ごしがちになります。
お金に換算できない豊かさを、架空の職業として取り上げて、
じっくりと向き合ってみよう。というのが、
「じつは、わたくしこういうものです」の狙いの一つだと感じました。
「月光密売人」の話を読んで、月を見上げる時間を大切に思うようになったり、
「バリトン・カフェ」の話を読んで、少し低めに響きある丁寧な接客の心地よさに想いを馳せたり、
「沈黙先生」の話を読んで、緊張、しみじみ、のんびりなど、会話の余白にある感情を愛おしく思ったり、
過去を振り返って、何気ない瞬間、幸せだったなぁと思い返すことができます。
幸せを受け取る感受性が高まる
幸せとは、何かを獲得することだけじゃない。
ということに気づかせてくれます。
仕事がうまくいって、成果が出て、報酬を獲得して、達成感にひたること。
そこには、熱狂的な喜びがあって、幸せです。
でも、成果、報酬、達成感は、一時的な喜びで終わりがちです。
幸せとは、何もないところに、幸せが生み出せること。
幸せとは、何もないと思っていたところに、豊かな幸せが詰まっていたと気づけること。
「じつは、わたくしこういうものです」は、
何もないと思っていたところに、豊かさが詰まっていることを教えてくれる本です。
有を創り上げる幸せと、有に気づける幸せ。
どっちもあって、幸せな人生なんだと思います。