埼玉県秩父市にある、ベンチャーウイスキー社。
小規模な蒸留所ながら、
ワールドウイスキーアワードの最高賞を受賞するなど、
世界的にも注目されています!
同会社の主力ブランドである「イチローズ・モルト」。
本数限定のピーテッドを幸運にも飲む機会があったので、
レビューをまとめていきます。
イチローズモルト シングルカスク ピーテッド MMWM 2017
ボトルについて
232本限定。1樽のみ製造のシングルカスクですね。
2013〜2017の4年間熟成。
水色
淡い琥珀色ですが、熟成期間が4年にしては、かなりしっかり。
秩父の環境が、夏が猛暑で、寒暖の差が激しく、
熟成の進行がダイナミックであろうと推測されます。
香り
ピーティーでウッディ。
濃厚なバニラ、キャラメル、熟した洋梨の甘い香り。
味わい
アタックは、とても強烈。
辛さと同時に、香りがしっかりと引き立ち、
樽由来のウッディさやバニラ感、熟した果実の甘さを感じます。
後半にかけてスモーキーさが立ち上がってきます。
適度な渋みも加わり、とてもバランスが良いです。
甘みが濃厚な分、アルコールが62度であるにも関わらず、
アルコールの強さをそこまで感じません。
口当たりは強いのに、飲みやすいと感じてしまう不思議。
加水すると、
甘みが横に大きく広がり、キャラメル、焼きリンゴの香りを感じます。
後味にピートがしっかりあり、一口ごとに様々な表情を楽しめます。
金額
ハーフショットで、3500円!
本数限定と人気によって、価格が過剰に高騰してしまっている印象もありますが、
このボトルでしか感じられない、際立つバランス感があり、
イチローズモルトの本気度と現在の到達点を感じられるので、一飲の価値はあります!
2017年はまだ出品されていないので、2015年を載せますが、
価格の高騰具合が半端ないです。
イチローズモルト 秩父 ザ・ピーテッド 2013
モダンモルトウイスキーマーケット2017にて、
有料のバウチャーを使って10mlの試飲をしました。
ボトルについて
6700本限定。
2010〜2013の3年間熟成。
味わい
フェノール値は59.6ppm、アルコール分53.5%、ノンチルフィルターでボトリングしたピーティーな味わい。 熟成に使用した樽は「バーボン」「リフィル・ホグスヘッド」、「パンチョン」「パイプ」を、バランスよくブレンドしました。 スモークベーコンや焚火を思わせるようなスモーキーさと3年熟成とは思えない複雑で、リッチで個性的な味わいです。
スモーキーさと果実感の強いバランスは見事ですが、
「イチローズモルト シングルカスク ピーテッド MMWM 2017」と比較してしまうと、
個性に物足りなさを感じてしまう部分はあります。
定価は、10,000円を切る価格なので、
その金額であれば、味わいとしても満足するレベルですが、
現在の価格は過剰に高騰していますね。
金額
2013年はamazonでは在庫がないため、2015年を載せます。
価格の高騰具合が半端ない。。。
イチローズモルトの今後にさらに期待!
イチローズモルトは、
ジャパニーズウイスキーの最高峰の1つとして、
埼玉県秩父の環境、素材を使って、
今後も世界をうならせるラインナップをどんどんリリースしていくでしょう。
どんな商品がリリースされていくのか、これからもとても楽しみです!